高階の家では、自然光を生かすために次のようなことを設計時点で考慮しています。
建物が熱をためないように、風が抜けるような設計をすることも大切なポイントです。
機械だけに頼った家のエネルギー効率は悪く、クーラーや暖房の効きにも大きな影響を与えます。自然の風を利用して、夏場は熱を逃がすように、冬場は熱が逃げにくいように窓の位置や中庭の作りなどを工夫しておくのです。
熱を取り入れる窓をいかに設計するかはとても重要です。また、窓とあわせて窓から取り入れた太陽熱を蓄熱したり放熱できるような仕組みを作ることもできます。
例えば、窓の面積が10㎡変わるだけで約3000w/分もの暖かさの違いができるとされています(冬の晴れた日の太陽熱を計算した例。条件によってエネルギー量は増減します)。パッシブデザインがいかに家のエネルギーに関わっているかが分かりますね。
光、風、熱を利用するには家が高断熱・高気密でなくてはなりません。せっかく熱を取り込んでも隙間の多い住宅ではすぐに放熱されてしまい、パッシブデザインの効果は得られません。