四方を部屋で囲まれたマンションではあまり感じることがなかった部屋の温度差。
マンションから戸建に移ったとたんに、部屋の温度差で悩まされるケースはとても多いんです。
実際に、一般的な戸建住宅の部屋間の温度差は6℃とされていますので、特に冬は大きな温度差を感じることになります。ヒートショックが原因の一つでもある、浴室内の死亡事故は交通事故を上回るとされています。
戸建はマンションと比べると外気に触れる面積が多くなります。断熱性能が低いと、壁を通して外気の影響を受けやすく、エアコンで温めた空気も冷やされてどんどん床に溜まります。暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ。こうして上下の温度差も発生しやすくなります。また、エアコンが届かないトイレや脱衣所、風呂などは温度が極端に下がりやすく、各部屋との大きな温度差を生むことになります。
温度差は結露にもつながります。
結露の発生は、家の壁内にある木材を弱らせ、ダニやカビの発生源にもなってしまいます。
「高断熱住宅」であれば、一般の住宅に比べて外気の影響を受けにくく、部屋間の温度差は断然小さくなります。
注意すべきは、一口に「高断熱住宅」といっても、すべてが同じ断熱レベルになっているとは限らないことです。
使用する建材や施工方法によって、性能に大きく差があらわれてきます。性能の差は、住まいの快適さに影響してきます。
断熱性能を評価する指標がUA値です。
弊社が施工するエリアでは、ZEH水準のUA値が0.60、断熱性能等級4のUA値が0.87となっています。
断熱性能を数値で確認する他に、モデルハウスに出向いて断熱部分の素材や施工内容を確認したり、部屋の温度差を実際に体験してみるのもおすすめです。
例えば、兵庫県加東市にある高階のモデルハウスでは、天井裏の断熱を見ていただいたりお子様と一緒に断熱素材の実験を楽しんでいただいています。